歯科医師向けプログラム | 歯科衛生士向けプログラム | 歯科技工士向けプログラム | |
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日時 | 6月17日(土) 13:30ー16:30(180分) | 6月18日(日) 9:15ー12:00(165分) | 6月18日(日) 13:30ー16:30(180分) |
場所 | セミナー室2 | セミナー室2 | セミナー室2 |
講師 | 平井順 | 加々美恵一、俵木勉 | 佐藤幸司 |
取得単位 | 10単位 | 10単位 | 10単位 |
受講料 | 9,000円 | 3,000円 | 5,000円 |
定員 | 15名 | 20名 | 16名 |
持ち物 | 白衣、タオル、筆記用具(鉛筆、マジックペン細)
※5月末までに自己スタディモデル(上下)を作製しご提出いただきます。詳しくはお申し込み後に、ご案内いたします。 |
特になし | 特になし |
お申込開始
2023年4月3日(月)
お申込方法
WEB申込のみ
※セミナー単体のお申込はできません。
あらかじめ、学術大会事前参加登録・参加費お支払をお済ませください。
申込資格
- 会員のみお申込みいただけます。
- 学術大会の参加登録を済ませた方
- 歯科医師向けへの参加は、認定医の資格をお持ちの方に限ります。
取得単位
10単位
セミナープログラム内容
歯科医師向けプログラム
咬合器を用いた咬合診査―臨床における中心位のいろいろな採り方―
[講師]平井順
日本顎咬合学会ではすべての歯科医療は咬合に始まり咬合に終わるということばをスローガンにしています。咬合は歯科の各分野において治療のベースとなるものであり、臨床において咬合を抜きに正しい診査・診断を行うことは不可能として咬合に取り組んでいます。咬合の基準は中心位であり、正しい咬合診査・診断・治療を行うには「臨床においては再現性のある生体と調和した中心位でなければならない。」と考えます。 臨床では生体と調和した再現性のある中心位の咬合採得を行い、口腔内の精密印象採得により上下の精密模型を作成し、フェースボウを用い、この顎位を正確に咬合器に再現する必要があります。
今回、その方法と診断・治療方針・治療計画を提案することで、問題点や留意点について考え、デモを通して実習していただきます。咬合を学ぶ上での重要かつ具体的で興味深い第一歩となることを期待します。
研修事項
- 精密なスタディモデルの作成
- 中心位における種々の咬合採得法
- フェースボウトランスファー法
- 中心位における正確な咬合器へのマウント法
- 咬合器上での診査・診断・治療計画の立案
【受講者持参品】
- 課題:実習用自己スタディモデル(上下)の作製
※作製した模型は割れないように梱包して下記の住所まで5月末まで早めにお送りください。(詳しくは、お申込者へご案内いたします。) - 白衣・タオル
- 筆記用具(鉛筆、マジックペン細)
歯科技工士師向けプログラム
義歯製作のカテゴリーと咬合
[講師]佐藤幸司
超高齢社会を迎え、義歯も多様化し口腔緩和ケアーを目的とした義歯や、口腔機能回復を目的とした義歯、睡眠時無呼吸予防を目的にした義歯等の製作が考えられる。また、在宅歯科医療も増加傾向にあると思われます。一方、高度に発展したデジタル技術の進歩と共に、無歯顎患者の疾病構造も著しく変化していると考えます。そこで、義歯製作も客観的な根拠により、人工臓器義歯として質的需要が求められ、義歯製作システムの供給体制も変化している。臨床技工で重要な要素は、義歯担当医の診査・診断により、印象・咬合採得から得られた臨床模型体を解析・分析し、症例に応じた義歯製作が必要になる。また、患者固有の筋組織に調和した、力学的・生理学的な考察により客観的な人工歯排列と咬合の付与が重要になります。第41回日本顎咬合学会学術大会・総会/認定教育セミナーでは、『義歯製作のカテゴリーと咬合』について考察する予定です。とりわけ、無歯顎症例の疾患は口腔内科学的ターミナルケアー(終末治療)と言える。今回は症例に応じた義歯製作を問題提起し講義とDemoにより受講して戴いた皆様と共に考察したいと思います。時間が許せばDigital Dentureとの融合と将来展望について考察し、日本顎咬合学会の認定歯科技工士教育セミナーが臨床技工に少しでもお役に立てれば幸いです。
歯科衛生士師向けプログラム
歯科衛生士が知っておくべき咬合学
[講師]加々美恵一・俵木勉
現在、正しい摂食嚥下機能を営むことは、全身の健康の維持・増進に役立つことが広く国民にも理解されており、当学会においても会員に広くそのことを啓発していく必要がある。ところで、かむための学問である咬合学は単に補綴学の領域にとどまらず、歯周病学、矯正学、口腔外科学、解剖学、生理学、運動学などさまざまな専門分野の知識を統合して整理されなければならない。しかしながら、その範囲の広さと、いまだ未解決の問題も数多くあるため、咬合学を学ぼうという姿勢を作ることがなかなか難しい現状である。しかし、咬合学会を学会名としている当学会は、この学問をより多くの会員に浸透させ、理解してもらい。会員が日々の臨床で実践することにより、国民の健康維持増進に寄与しなければならない使命がある。それは歯科医師のみならず歯科衛生士においても同様である。それは、疾病構造の変化により歯科医療が複雑化、多様化してきているなか、チーム医療が求められているからである。そこで、今回の認定歯科衛生士の教育セミナーでは、まず、咬合理論の基本を理解する。臨床において、どのような点について着目して患者と接したら良いか、さらに、歯科医師と連携することにより、患者の口腔ひいては全身の健康増進に寄与できるかを理解し、実践できるようにするのが目的である。