
日本顎咬合学会 理事長
第41回日本顎咬合学会学術大会・総会 大会長
いよいよ本年6月に第41回日本顎咬合学会学術大会が開催されます。私としては理事長に就任して最初で最後の実開催の学術大会となります。4年間ありがとうございました。
テーマは『顎咬合学を語ろう! 専門医時代に向けて身に着けるべき知識と技術』とし、新しい専門医制度を迎え我々学会はどうあるべきかを中心にプログラムしております。
特別講演(認定教育講演)には咬合を支える歯周形成外科の大家であるEdward Pat Allen先生をお招きしました。ホールCではメインテーマを支える『顎咬合学とは?』と題し普光江 洋先生、細山 愃先生、加々美恵一先生、河津 寛先生、舘野常司先生による「これまでから未来への顎咬合学」を語っていただきます。これは我が学会としてとても大事な総括ですので学会誌にまとめて掲載する予定です。ご期待ください。
公開フォーラムでは『お口の健診を受けて健康長寿を目指そう』のタイトルで山田 宏先生、山下喜久先生、武内博朗先生、山本龍生先生をお招きして「国民に向けたお口の健診について」その意義・重要性・口腔内の健康と諸問題について解説いただきます。今回の開催方式はハイブリッドとし、重要と思われる講演は事後配信も行います。
今回は41回大会ですが、繰り延べとなった40周年の記念式典も開催の運びとなりました。40年を総括し次の段階に進むべく一区切りとしたいと思っております。
35周年からの5年間は最初の1年は上田秀朗理事長に仕え『理事長たるもの』をお教えいただき、4年間は支えていただきながら、機構認定の専門医取得のために邁進してきました。お陰様でパートナーの日本補綴歯科学会に支えられながら我が学会も専門医申請まで進み、現在運用審査を目指しシステムを構築しております。これはひとえに日本歯科専門医機構今井 裕理事長、日本歯科補綴学会馬場一美理事長をはじめとした補綴学会の関係各位、本学会の設立準備委員会の皆様、会員の皆様のご理解・ご協力・ご指導の賜物でございます。心から御礼申し上げます。
さて次なる目標は日本歯科医学会の専門分科会です。求められるのはアカデミアとしての仕組み作りと関連学会とのリレーショナルシップだと考えております。それには臨床医らしい原著論文の出版すなわち、行った診療の成果に基づいたエビデンスの構築や学会独自のガイドラインの作成です。幸い本学会の先生方の臨床力は素晴らしいものがあります。そしてその技術はスタディグループ間で統一されていますので先生方の治療で得られた理論は世界的な宝物になると感じております。ぜひご自身が行ってきた診療の成果を総括しませんか。共に頑張りましょう。
最後に、昨今のコロナ禍によって混沌としてしまった世の中を会員皆様の力で国民に美味しく食べられる環境を整え、幸せな気持ちから明るい未来へとけん引しましょう。
さあ! 始まります! 久しぶりの実開催! 皆さんで集い語り合いましょう。肩を組みましょう。そして未来につなげましょう。早期割引も設定してあります。お待ちしております。